
| 香川県観音寺市のまきの歯科医院のホームへ戻る>スリープスプリント - いびき治療 |
| スリープスプリントについて |
| 睡眠時無呼吸症候群について |
| 睡眠障害の一つに「睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)があります。SASは、「呼吸(気流)が10秒以上停止する無呼吸の状態が、夜間睡眠中に1時間当たり5回以上生じるもの」のことです。 SASの2大症状は、いびきと眠気です。 いびきと眠気で悩み、最近は中年太りでウエストサイズが気になりだしたら、SASとメタボリックシンドロームの合併症が疑われるため、注意が必要です。 ◆睡眠時無呼吸症候群と治療法 無呼吸になったり、いびきを連続してかいていると、睡眠中は酸素の補給が十分にできないため、高血圧・不整脈・心臓疾患・脳梗塞などの誘因になります。 いびきや無呼吸は、睡眠中に上気道が狭窄あるいは閉塞しておきるのですが、その最大の原因は肥満や舌の肥大化に起因しているようです。 軽症で悩んでいる患者さんには、主として耳鼻咽喉科領域で行われている喉を切除する外科療法が行われてきましたが、その治療率は70〜50%前後といわれ、さらに術後の後遺症などの問題が残ります。 SASの治療のために試行錯誤して開発したのが、下顎を前方に数mm移動させ上下を固定するマウスピースで、これをスリースプリントと名づけました。 この治療法は適応症(しっかりした歯が20本以上ある、下顎の前方可動が8mm以上、顎関節に異常が無いなど)と使用法(口を閉じて横向きで寝るなど)さえ守っていただければ、ほぼ100%近い効果が期待できます。 平成16年4月から、医科で睡眠検査の結果、「睡眠時無呼吸症候群」と診断、歯科的治療が適当と認められ、歯科医院を紹介した場合に限り保険適用になりました。 (以上 週間朝日 2006年 5/26号より) |
| 紹介されました |
| ファーストチョイスはスリープスプリント |
| 自身の悩みから開発したスリープスプリント |
| いびきの治療には、その原因や症状に応じて、内科的な治療から外科的手術まで、さまざまな方法があります。 ここでは、治療のファーストチョイスとして、歯科的治療のスリープスプリントをおすすめしたいのです。その特徴などについては後ほど詳しくご紹介することにして、まず初めに、スリープスプリント開発の経緯についてお話ししておきましょう。そのほうが、スリープスプリントについて、より深く理解していただけるのではないかと思うからです。 実はスリープスプリントは、私自身が※睡眠時無呼吸症候群に悩まされていたことから、自分自身のいびき改善のために試作したのが発端なのです。 私は若いころはかなりスリムな体型でしたが、年とともに徐々に太り始め、それが原因となって、30代後半から激しいいびきをかくようになってしまいました。首回りが7センチも太くなっていましたから、それにともなって気道が狭くなった上、下も肥大してしまったのでしょう。 あまりの大いびきに、家族には同室で寝てもらえなくなり、仲間との旅行でも迷惑をかけるのが不安で夜は極力眠らないようにするなど、肩身の狭い思いをしたものです。 もちろん、わらにもすがる思いで、市販されているいびき防止器具は片っ端から試してみました。しかし、いずれもかんばしい効果は得られませんでした。 思いきって、いびきの治療の第一人者だった有名な耳鼻咽喉科医の先生にお願いし、口蓋垂とその周辺を切除して気道を確保する手術を受けたものの、私の症状には合わなかったらしく、いびきはかえってひどくなってしまいました。しかも、食べ物が誤って気管に入るなど、後遺症のおまけまでついて。 その後は、睡眠時の無呼吸を自覚するようになって、夜間、息苦しさに耐えきれず、何度も飛び起きるようなことがありました。そして、日中は患者の治療をしていて急に眠気に襲われ、ついウトウトと眠りそうになってしまうこともありました。 寝ている間に事切れてしまうかもしれないという不安、居眠り治療で医療事故を起こすかもしれないという心配。気が気ではありませんでした。肥満解消にも努めましたが減量は思わしくなく、途方にくれる毎日でした。 しかし、何とか治さなければと母校の東京医科歯科大学を訪れ、友人の長谷川誠耳鼻咽喉科講師(現杏林大学教授)に相談し、鼻閉を治すための手術を受けました。この手術でも効果はありませんでした。このとき長谷川講師から全身麻酔の際の気道確保の話を聞き、これを歯科的な発想でいびきの治療に応用できないものかと思い、いろいろな形のいびき防止装置の試作を繰り返しているうちに、ある日、スリープスプリントの原型となるものがひらめいたのです。 |
| スリープスプリントは装着するだけで効果絶大 |
スリープスプリントは、簡単に言ってしまえば、寝るときに口の中に装着し、気道を確保する装置です。全身麻酔の際の気道確保にヒントを得て考案したものですが、予想は見事に的中し、結果は上々でした。装着している違和感もなく、いびきも全くかかなくなり、日中の眠気もうそのようになくなってしまったのです。何年ぶりかに味わうすっきりした朝の目覚めに、熟睡がこれほど素晴らしいものかをあらためて実感しました。 これが私のいびき物語です。 この装置の絶大な効果が万人に当てはまるものかどうか、その後、何人かの患者さんのいびき改善に試してみたところ、やはりスリープスプリントを入れたその晩から、いくつもの不かな症状が消えてしまいました。これに意を強くして、東京医科歯科大学耳鼻咽喉科、内科、精神科と共同して多数の症例に試用し研究改良を重ねた結果、現在のスリープスプリントの開発にいたったのです。 ここまでお読みいただいておわかりのように、スリープスプリントの最大の特徴は、大げさな装置を駆使するでもなく、またリスクをともなう外科的手術も必要がないということです。もちろん、高額な費用がかかるものでもありません。そして何よりも、スリープスプリントは体を傷つけることがなく、薬物療法のような副作用の心配もない、保存治療であるということです。私がスリープスプリントをファーストチョイスとしておすすめするのは、この点からです。 治療の順位として、まずスリープスプリントを試し、経過を見てあまり効果が期待できないようであればマスク療法(後述します)へ、それでもダメな場合は外科的治療に進む、というのが私の考えです。 私自身が睡眠時無呼吸症候群にずいぶん苦労しましたので、いびきに悩まされている方たちのお気持ちはよくわかります。だからこそ、私がいびきを改善できた喜びと、それで得られた充足感を、同じように味わっていただきたいのです。 |
| スリープスプリントはなぜよいか |
| 下顎を前方に引き出すことで気道を確保 |
| 大半の人がスリープスプリントでいびきを改善 |
| いびき改善で生活も明るく |
| 患者さんに優しいスリープスプリント |
| ここで、スリープスプリントの特長と、いびき治療のファーストチョイスとしておすすめする点を整理してみます。 (1)体に優しい保存療法 夜間、寝るときに口に装着するだけなので、簡単ですぐに治療が始められます。外科的治療のように体を傷つけることがない保存療法で、薬物療法のように副作用の心配もありません。安全で体に優しい治療法です。 (2)弊害がない 治療法によっては、大がかりな装置であったり、操作が面倒だったりしますが、そういうことが一切ありません。マスク療法の場合、のどが乾燥したりするのですが、そういう弊害もありません。 (3)簡単で携帯に便利 大げさな装置や面倒な操作がないので、時と場所を選びません。口に入る大きさですから携帯にも便利で、旅行のときなどにも持ち歩くことができ、日常と同じように使用することが可能です。口の中に入ってしまっているのですから、同室の人にいびき治療を気づかれなくて済むメリットもあります。 (4)比較的安価である 手術やマスク療法に比べて、低額の治療費で済みます。マスク療法は、いびき症には保険適応が通っていませんので、装置に数十万円かかりますが、スリープスプリントは数万円しかかかりません。これでも高いと感じられるかもしれませんが、新しい治療法なので保険適応外であり、また一つひとつの手作りなので、納得していただくしかありません。今後、みなさんの強い要望があれば、厚生労働省もスリープスプリントの保険導入を考えるでしょう。 (以上 いびきはコワイ! 中川健三著 砂書房出版 より) |