<院長>
・日本障害者歯科学会会員
・日本自閉症協会香川県支部会員
・AFD(自閉症児(者)を家族に持つ医師、歯科医師の家族会)会員
<スタッフ>
・TEACCHプログラム研究会香川県支部会員 健康で豊かな生活は、誰もが願うことです。しかし障害をもつ人、特にコミュニケーションの障害がある人は、自分自身の状態を周囲に訴えにくいこと、また周囲からも理解されにくいという状況があり、病気の発見や受診がスムーズにいかない経験をしてる方が少なくありません。そのような現状を踏まえ、当医院では、自閉症に代表される広汎性発達しょうがい児(者)の虫歯予防をはじめとする口腔ケアと歯科治療の取り組みを始めました。
自閉症に代表される広汎性発達しょうがい児(者)は、
『三つ組』とよばれる 1.対人関係 2.コミュニケーション 3.想像力 の三つの障害を様々な程度に示します。それぞれで、この障害による歯科治療時に起こりうる問題点は
1.対人関係 - 言葉によっての共感的な関係が結びにくい 「がんばって」「もうちょっと」などの、抽象的な励ましや慰めが伝わりにくく、また、治療の説明を聞こうとしないといった、「ことば」による意思の疎通が難しいという問題があります。
2.コミュニケーション - 「ことば」でのやりとりが苦手
一見「ことば」を話せているように見える、高機能自閉症やアスペルガー症候群の子どもも実際は「ことば」の意味を正確にイメージできていないことが多く、痛みや症状をきちんと相手に伝えられなかったり、あてにならなかったりします。そのため、症状の発見・把握が遅れがちになったり、治療を十分理解できていない時にはパニックに陥ることもあります。
3.想像力 - これから起こることが予測できない これから自分に起きること(なされること)が予測できないために、未知への不安感・治療行為への恐怖に襲われます。また、過去の嫌な経験をひきずっていることがあり、その経験をフラッシュバックさせてしまって、パニックに陥ってしまうこともあります。
さらに、
、「感覚の偏り」といった問題があります。わずかな音を嫌がる、小さな光に反応する、臭いや味を強く感じるというように、外から入ってくる感覚が異常に増幅されて感じてしまうために、歯科治療では機械の音や、口や顔付近を触られること、様々な薬品の臭いに私たちの想像以上の不安や恐怖を感じるのです。逆に音や痛みが強くないと感じられないため、いつも体を動かしている、大きな声で話す、大きな音でも平気、いつも動き回っているといった場合もあります。これらをあわせ持つこともあるので、症状はそれぞれ異なります。
そこで当院では初診時に、ご本人のコミュニケーションや、特徴をお聞きし、それぞれの常態に応じた診療方法を考えます。
まずは通院に慣れることを第一に考え、歯磨き指導から始めます。
歯磨き指導には、視覚的支援となる「歯磨きカード」を用いています。(①)
自分で歯を磨けることは予防にもつながります。
歯磨きを通じて、スタッフや環境んい慣れてきたら少しずつ治療へと移行していきます。
治療のながれや治療行為はカード②や予定③を使用して伝え、治療器具においては可能な限り実際に触れさせるなどして恐怖心をとり除けるよう努力しています。
定期的に通院できるようになったら「はいしゃさんカード」にシールを集めて『ごほうび』をもらうという、毎回の頑張りを目でわかる形で評価できるようにしています。